全ては、必ず良きタイミングで起きる。-屋久島ヨーガリトリート振返り(1)

主催としては初めての長期開催のリトリートが去る9月4日に終わりました。

4泊5日に渡るリトリートは、それは濃厚で、屋久島という素晴らしい島の大地や、気候、空、太陽、月、星、海、山、川、森、植物、虫、鳥そして人々から、実に沢山の学びを与えてもらったリトリートでした。あまりにも学びが多くそして深かったため、振返りの記事を一つにまとめることができないほど。素晴らしい学びを与えてくれ、無事にリトリートを始めから終わりまで開催させてくれた屋久島には、感謝の念しかありません。今回得た学びを少しでも多くの人にわかりやすく伝えるため、振返りは今回の記事を含め4つの記事に分けて綴っていこうと思います。

「雲が空を覆って、闇が広がっているように思えても、そこには必ず光がある。」

知識として知っていても、深い体験を伴わないと本当の意味で理解できないことってありますよね。または、知っていたはずなのだけど、知らず知らずのうちに忘れてしまっていることとか。「人に何かを教える」ということをするようになって、自分が学んだ事柄が増え、かつ深まっていると意識していましたが、改めてまだまだ教わるべきことが多いのだということに気づかされました。

今回のリトリートで滞在させていただいた屋久島の宿泊施設「モス・オーシャンハウス」は島の南側の海に面して立っており、東から昇る朝日が美しく見えるところです。そして、モス・オーシャンハウスには海が一望することができるデッキがあり、夜にはそこにゴザを敷いて満天の星空を寝転がってみる(通称ゴザネタリウム)ことができます。リトリート期間中も初日には天の川をはっきりと目にすることができる圧巻のゴザネタリウム初体験を、2日目にはその素晴らしい星空の下で新月の日に新たな自分に生まれ変わる瞑想をし、2日目、3日には美しい朝日を拝むことができました。

 3日目の朝焼け。

3日目の朝焼け。

しかし、開催期間中に台風12号が屋久島付近を通過した今回のリトリート。3日目の朝の瞑想とヨーガを始める前に明るく海面と空を赤く染めていた朝日が、1時間の練習を終えて海側へ戻ってみると雲に覆い隠されていました。さらには、湿った空気が台風の接近を感じさせました。

同日夜から翌日午後にかけて台風は接近し、4日目に予定していたアクティビティは中止。午後に行ったヨーガの練習中には強いエネルギーを伴って、強い雨風を大地へと叩き付けるようにしていました。その後いつの間にか台風が過ぎ去って、夕飯の頃には風向きの関係でモス・オーシャンハウスの南側の窓を開けていても雨も風も吹きこんで来ないほどに。せっかくなのでその日の夜の瞑想はテラスで、色んなものが台風によって洗い流された清浄な空気の中で行いましたが、目を閉じる前に星は一つも見えないままでした。

 先ほどの朝焼けから、1時間後の空。

先ほどの朝焼けから、1時間後の空。

もし僕たちが雲のかかった空しか知らなかったら、昼も夜も、屋久島には、あるいはこの世界には太陽も星もなく、闇が広がっているんじゃないかと思っていたかもしれません。

それでも僕たちは圧倒的な体験として、その雲の向こう側に、飛び切り美しい朝日があること、その雲の向こう側に、きらきらと瞬く星が広がる夜空があることを知っている。

たとえ今この目にたった一筋の光も見えなくて、闇しか広がっていないように見えたとしても、その闇の向こうには必ず光がある。だから焦らないで、恐がらないで、安心して、自信をもって進めばいい。いつだって、光はそこにあるから。

そう教えられました。

「全ては、必ず良きタイミングで起きる。」

台風が去った日、テラスで行った最後の夜の瞑想の後に参加者の方へ、リトリートの振返りとともに「雲の後ろ、闇の向こうにも必ず光がある。」という話をした時、すすすと雲が動きました。話し始めた頃には一つの星も見えなかったのが嘘だったかのように視線の先には明るい星が姿を現し、その数は徐々に、でも確実に多くなっていきました。まるで、闇の向こうに光がある、とその時話していた事柄を証明してくれてでもいるかのように、最高のタイミングで。

さらには翌朝、リトリート最終日。台風が去って屋久島の東の空には、神々しいまでに美しい朝焼けが広がっていました。あまりにも美しい朝焼けだったので、海岸に降りて朝の瞑想とヨーガを行うことにし、海岸線へと降りたところ…朝日とは反対方向に振返った僕たちの視線の先に、虹がかかっていました。そしてもう一度朝日の方へ視線を戻せば次は吉兆とされる彩雲が。

思わず、これ以上無いタイミングで屋久島を司る神々から「祝福」を与えられたような気持ちになり、生まれて初めて、ただ虹や空、景色を見るだけで涙が流れました。

 僕に初めて涙を流させた虹のギフト。

僕に初めて涙を流させた虹のギフト。

往々にして僕たちは、何か事を起こすときに自分が思い描いたようなタイミングで実現できないと、苛々したり不安になったりしがちです。でも、全ては必ず最良のタイミングで起きる。それは自分が当初思い描いたタイミングではないかもしれないけれど、自然が、地球が、宇宙がベストと判断されたタイミングで必ず目の前に現実として現れる。だからそれまでは、ただ誠実に自分が行うべきこと、行うと決めたことを積み重ねていけば良いのだと、そう教えられました。

実は自分自身、今回リトリートを開催するにあたり、想定していなかった困難や、その他のシーンでも難しい局面が自分に訪れ始めていた時期だったのですが、このリトリートを今開催した意味は、自分自身の学びのためだったのかなと思われるくらいに、ズバリなタイミングでのこの学びでした。そしてこれに気づいてからは、これら困難は依然問題として消えたわけではないけれど、それほど大きなことではなく、「焦ることなく、誠実に、真摯に」行っていれば必ず大丈夫、必ず良いタイミングで全て起きるから、というマインドに切り替わることができました。真理をまた、身をもって体験したからこそ、そういうマインドになれるんですよね。

本当に自然って偉大だなとつくづく思います。

今回残念ながらご参加いただけなかった方にも、そしてこのブログを読んで初めて屋久島でリトリートを開催していたことを知った方にも、少しでもこの学びが伝わって、あわよくばそこからまたその先へ広がっていったら嬉しく思います。長くなりましたが、これにて屋久島ヨーガリトリート振返り(1)を終わります。

 最後の朝に見せてくれた、神々しい光。

最後の朝に見せてくれた、神々しい光。