僕がリトリートを開催する理由。

東京は暑い日が続いていますね。最低気温の高い日、すなわち夜中や明け方の暑い日が続くとどうしても寝苦しく、体力が低下しがちになりますが、窓を複数個所開けたり保冷材を寝床の周りに配置したりなどして、どこまで冷房をつけずに眠れるかに挑戦している日々です。

さて、先日のことになりますが、もうすぐアジアを離れてしまうアイルランド人の友人を訪ねて9年ぶりに台湾を訪れてきました。2年ぶりに再会した友人と台湾北部のビーチ(今年初の海!)や台北市内の夜市に行ったり、友人の友人達とご飯を食べたりして、週末だけと短くはありましたが、大変良い時間を過ごすことができました。9年前はまた違った形で、台湾という国、台北という街と縁が結べたように思います。

現在retreatページでも募集している屋久島ヨーガリトリートをはじめ、山梨県は甲州市・塩山にてひだまりのお2人と不定期で開催させていただている1dayリトリート(次回は10月2日開催、枝豆の収穫ができます!)や、今秋に開催予定の宇宙ヨーガリトリート(詳細はまた後日リリースしますね)など、僕は比較的よくリトリートを企てている方かなと思います(海外だと旅をしながらヨガを教えている先生なんかもいらっしゃるので、それに比べると僕はまだまだですが笑)。

僕はこれまで、地球上での経験を存分に楽しむべく、国内・国外を問わず本当に色々なところへ訪れさせてもらってきました。行く先々で出会う人や素晴らしい土地との縁。それらが折り重なって、積み重なって、僕という人間の大切な基礎を築き、大きな財産となってくれています。

そして、今年。これまで自分一人で行くことが多かった、生活圏から離れた国や地域へ様々な人をリトリートという形で連れていきたいと思うようになりました。色んな方に日常生活から離れた場所で自分をしっかりと見つめる機会をもってもらいたいというのが一つの理由です。そしてもう一つ、これまで自分がご縁を頂いてきた土地や人と、そこに住まない人が僕を介して縁を結べたら、という想いがあります。 

「日常を離れて、自分自身を見つめること」

普段の生活の中にいると、仕事や家事、通勤、通学、子育てその他諸々の雑務(いずれも素晴らしいものではあるのですが)にどうしても意識がいってしまい、中々「自分自身」に対して意識を集中することは難しいように思います。それはある意味では仕方がないというか当然のことではあるのですが、本当にやりたいことを見つける、自分が持ち合わせているエネルギーを使い切る、そして今回の人生を全うことは、「自分自身」と正面から向き合うことなしには決して成し遂げられることではないと考えています。だからこそ、日常から離れた場所で自分のことに対して真摯に向き合う時間を持ってもらいたい。そして、自分自身に向き合うことを目的とする時は、観光目的の旅行ではなく、自然の中でヨガや瞑想、あるいはお互いの人生観について共有することなどを内容とし、圧倒的な効果をもって(いやがおうでも)自分自身と向き合わせてくれるリトリートへの参加を心からお勧めします。時に自分自身と向き合うその体験には一種の苦しみを伴う場合もあるでしょう。見たくなかったこと、思い出したくなかったこと、これらが顕在意識下に一気に表出してくることもあります。でも、その苦しみ(ヨガ哲学でいうところの「タパス(苦行)」を乗り越えてこそ、真の意味で自分自身に向き合うことができ、よい深い人生を歩むことができるので、ぜひその苦しみに立ち向かう勇気を持ってもらいたいなと、そう思います。その勇気さえ持つことができれば、あとは波に乗るだけです。ぜひ、より多くの方々に一気にその波に乗ってもらいたいと思います。

「縦の糸と、横の糸と」

上述のように、これまで僕は、僕自身と色々な土地やその地に住む方々との縁を結んできました。それこそ東西南北、縦横無尽に足を動かしながら。そして今、この自分が結んできた縁をある種の軸あるいは媒介として、更に色々な方々と、様々な土地や人々との縁を結ぶお手伝いをしたいと思っています。なぜそう思うのか?正直なところ自分でもその理由はよくわかりません。ただ、これまで自分が一人ででも色んな土地を巡ってきたのは、この目的のためだったのかなと感じています。一人では中々腰を上げられなくても、誰かがきっかけを与えることで背中を押されて未知の土地へ、世界へ飛び込める人って、意外と多いのではないかと思うんです。そして、僕の開催するリトリートに参加してくださった方が、その土地と、その土地の人やその他のリトリート参加者の方と縁を結ぶ。その縁が集まって、縦の糸となって横の糸となって、そこでまた別の縁が生まれて、一枚の布が織りなされていってくれたらこんなに嬉しいことはないなと思わずにはいられません。「織りなす布は、いつか誰かを暖めうるかもしれない」 とは、中島みゆきさんの『糸』の歌詞ですが、僕が介在となって結ばれた沢山の縁によって織りなされるご縁の布が、いつか誰かを暖めてくれたら、と願います。

ここに書いたことが僕がリトリートを開催する全ての理由ではないのですが、大きな理由は以上の2点です。この想いに共感し、自分自身を見つめ、新たな土地や人とのご縁を結びたいと思ってくださった方々、ぜひぜひリトリートにご参加いただければ幸いです。直近開催の屋久島リトリートもまだまだご参加いただけますので、お気軽にお問い合わせください!