モス・オーシャンハウスの素晴らしさ。-屋久島ヨーガリトリート振返り(3)

屋久島ヨーガリトリートでは、屋久島の南側、高平集落(住所としては麦生ですが、実際に位置するのは高平)に位置する宿泊施設「モス・オーシャンハウス」(以下「モス」)にお世話になりました。4月に屋久島に訪れた際、モスにも下見に訪れて、リトリートについての話や相談などをオーナーの今村さんや、料理長のタクゾーさんとさせていただいたものの、実際の滞在、食事、ガイドを経験することは僕自身今回が初めて。きっとすごく良い時間と空間になるだろうとは予想していましたが…実際、とても素晴らしい体験をすることができました。今回のブログでは、(宣伝目的は一切なく)純粋にモスの素晴らしさと、そこでリトリートを行う意義について触れていきます。

モスのここが素晴らしい―「見事なロケーション」

 バスを降りて坂道を下る時に広がる景色。

バスを降りて坂道を下る時に広がる景色。

モスは屋久島の南側・高平集落に位置するのですが、バス停で言うと「中橋」というバス停を降りて、南へ向かって畑と畑の間に通る坂道を5分弱下ったところにあります。「既にこの道を下っていく時点で視線の先に広がる海に興奮を覚えます。」敷地内に入ると、すぐに目に飛び込んでくるのが展望台そのものと言うべきウッドデッキがあるのですが、ここから望む海には種子島などその他の島が視界に入ってこないため、何にも邪魔されることのない水平線を眺めることができます。オーナーの今村さんによれば、このデッキに立つ時に体に受ける南東の風は、屋久島に雨を降らせる雲を運ぶ風だそうで、雨によって多様な苔や植物を育む屋久島に最初にその源となるエネルギーを運ぶその風を、島内で最初に迎えるのが、モスの立つエリアになるそうです。デッキ、あるいは海岸にて感じるエネルギーは筆舌に尽くしがたいほど。

 天然のプール。来年ダイブするのが楽しみです。

天然のプール。来年ダイブするのが楽しみです。

また、海岸から山側へ振り返ってみれば、近くには海岸側特有の明るい緑色の森が、遠くには深い緑色をした山々を目にすることができ、この島の自然の多様性をダイレクトに感じることができます。

さらに、モスの敷地を挟むようにして二つの大きな川が流れており、そのいずれもが実に豊かかつ清浄そのもの。二つの川は天然のプールのようになっている場所があり、滝つぼで泳ぐことや岩からダイブすることも可能なのですが、そのような場所が宿から歩いて本当に間もない場所に存在していることに感激します。

 

モスのここが素晴らしい―「こだわりの施設・設備・調度品」

広いモスの敷地内にはここぞとばかりに沢山の木々や花、植物が生えており、自然を傷つけることなく丁寧に扱っていることがすぐにわかります。敷地内の木々の間には東屋があり、波の音、虫の音、鳥の鳴き声、風の音など自然の奏でる美しい音楽と、視界に飛び込んでくる鮮やかな緑色が、ヨーガや瞑想の時間を彩ってくれました。

 この東屋で聞こえる音の多様さが、世界の調和(ハーモニー)を感じさせてくれます。

この東屋で聞こえる音の多様さが、世界の調和(ハーモニー)を感じさせてくれます。

 僕が特に気にっていた箸置き。

僕が特に気にっていた箸置き。

また、母屋のテラスにはコーヒー・テーブルが置かれ、そこでいつでも美味しいお茶をいただくことができたり、そこに吊られたハンモックでお昼寝をしたりすることもできます。室内に入ってみれば、大きな窓からいつでも海を眺めることができ、愛情をもって丁寧に扱われていることがすぐにわかる畳やテーブル、照明、ハンモック(室内にもあるんです)、椅子、オーガニック・コットンのお布団やタオル、湯のみ等々…。書き出すときりがないほど、全ての施設・設備・調度品一つ一つにこだわり、そして滞在するゲストと屋久島の自然に対する愛情が感じられます。世の中には贅を尽くした5つ星ホテルは沢山ありますし僕自身そういった所へ滞在することを以前は好んだものでしたが、それらには醸し出すことのできない、全く別の豊かさ(abundance)をモスの施設や設備、調度品から感じることができます。

モスのここが素晴らしい―「心に染み入る食事」

 ミキさんが作ってくださった「野菜のお寿司」

ミキさんが作ってくださった「野菜のお寿司」

本当に美味しい物を食べた時、僕はただただため息をつく(「あぁ」とか「Hmmmmm」とか)のですが、リトリート中、毎回の食事の度に何度ため息をついたのか知れません。今回の食事は、料理長のタクゾーさんと、昨年師岡絵美里・Masumi Lacoste両先生主催のリトリートでもお会いしたミキさんが、屋久島を中心とした九州産の新鮮な野菜や、お米、日本古来の調味料(もちろん無添加)などをふんだんに使って料理をしてくれました。タクゾーさんにいたっては、実際にご自身がシー・カヤックで沖の方まで出て釣った魚を出してくれたことも!お二人とも、こだわりを持って選ばれた食材に対する愛情が深く、食材との対話を通じて、それは丁寧な調理をしていることが食べる前の段階でひしひしと伝わるお料理なのですが、さらにそれを口に入れ、咀嚼し、食道を通って胃に収めると…何とも言えぬ幸福感が全身と心にじんわりと広がります。本当に丁寧に、愛情を込めて作られた料理の持つ暖かさとエネルギーがどういったものなのか、食が我々にとってどれだけ大事な意味を持つのか、そのことをダイレクトに教えてくれる――僕にとってモスの食事はそんな食事です。

 毎回おかわりをさせてもらったタクゾーさんによる朝ごはん。この日は屋久島名物の鯖節が冷奴に乗っていました。

毎回おかわりをさせてもらったタクゾーさんによる朝ごはん。この日は屋久島名物の鯖節が冷奴に乗っていました。

集うひと、この場所でリトリートを行う意義。

 大事なメンバー、コタローも(この日は、前日の台風で一人小屋に入れられていたため少し恨めしい表情)。

大事なメンバー、コタローも(この日は、前日の台風で一人小屋に入れられていたため少し恨めしい表情)。

このほか素晴らしいスポットへ案内してくれるガイドのことなど書き出していくときりがないほどモスには沢山の魅力があるのですが、行きつくのは「ひと」なのかなと思います。屋久島のこの場所とエネルギーに魅せられてガイドと宿を始められた今村さんや、一度は屋久島を離れてから再度戻って来られたタクゾーさんを始め、ヘルプで来てくださったミキさんやアイコさん、フィジーから偶然同じ時期にいらっしゃっていたマユカさんなど、魅力いっぱいの方々との触れ合いは、本当にかけがえのないものでした。8月に書いた記事「僕がリトリートを開催する理由。」にも書いた「土地と、その土地の人やその他のリトリート参加者の方と縁を結ぶ。」ということを、もっともっとやりたいと思わせてくれる、素晴らしい方々。この場所を僕に紹介してくれた屋久島在住のウェディングプランナーであり現在島内で小屋カフェ「日と月と」のオーナーでもある友人の明子ちゃんを含め、皆さんに感謝しています。

前述の記事でも書いたように、リトリートは「日常から離れた場所で自分のことに対して真摯に向き合う」ことを目的としていますが、エネルギー・自然・設備・食・人など、様々な要素からの影響を受ける以上、「どこでそれをやるか」はとても重要で、良き場所でリトリートを行ってこそ、自分自身の深層部分に向き合うということが達成されると思います。そういった意味で、ここまで書き綴ってきた素晴らしさを持つモス・オーシャンハウスはリトリートを開催するにはまさに最高の場所だなと感じますし、自分自身で初めて開催する長期のリトリートがモスで幸運だったなと心から思います。この経験を少しでも多くの方と共有し、縁を結び、また新たな「布」を織るべく、来年以降も必ずこの場所でリトリートを行いますので、ご興味を持っていただいた方、ぜひご参加ください。屋久島も、自然も、モスも、食も、人も、僕も、皆さんと会えることを楽しみにしています。

 まさに「神秘的」「神聖」としかいえない、とっておきの洞窟。

まさに「神秘的」「神聖」としかいえない、とっておきの洞窟。