それぞれの瞬間どれもが大事。

またしても前回のブログエントリーから更新が滞りました。この間ダンス作品『the rite of spring -experimental-』の発表、東京・原宿で行われたReebok  Fitness Battle Clubでのヨガイベント「YOG1」への出演、バリ島リトリートなど濃厚な時間を過ごしていました。今月から法律の仕事の量が少し増え久しぶりにPCに1日向かう日もあるのですが、このブログを書いている現在は秋に開催予定のリトリートの下見と撮影などのため、世界自然遺産・屋久島へ訪れています。

屋久島の自然は多様性に溢れており、山も川も海もとても豊かで、ここに来てこの空気を吸うだけで自分のエネルギーが浄化されていくのが肌で感じられます。 そして浄化が進むことにより素の自分自身と対峙することができ、顕在意識の範疇においても様々な気づきが得られます。日本だけでなく地球上にはこのように人間をそれぞれの本質に向き合わせてくれる場所が沢山ある…これまで自由に地球上を移動してきたのは、そういった場所を発見して、その地と人々をつなぐ架け橋の役割を果たすこともその目的の一つだったのかな、と感じてきました。 

 

さて、タイトルのお話。

少し前のことになりますが、僕が最初に所属していた法律事務所の同期の弁護士でもある大好きな友人と先日今年初のお茶をしてきました。今後の自分たちの人生について話していた中で、彼が「30代は大事だからね。」と言った時に、反射的に僕が「いつだって大事だから。」と返せたことが、我がことながら印象に残っています。

ここに書いてみると当たり前じゃないかと思う人もきっと多いと思います。でも、どれだけの人が過去に自分が決めた選択や、社会が作り出した価値観・常識に縛られることなく、「今この瞬間」の「自分の」人生と向き合えているでしょうか。

人生は選択の連続です。

今、このブログを読んでくれている方は、「このブログの文章を読むこと」を自分の意思で選択してそれを行っています。例えば、ここまでの間に誰かか何かしらのメールなり電話なりが届いたとして、ブログを読むのを中断してメールを読み、あるいは電話に出た場合には「ブログを読むのを中断してメールを読む(電話に出る)」という選択をしたことになります。そのように分析してみると、「来月旅行に行きたいけど、仕事が忙しくて行けない。あぁ残念だ。」という人は実は、「旅行には行かずに、仕事を優先すること」を選択していることになります。(本当はもっと細かく、具体的な選択がこの裏にたくさんあるのですが、長くなるのでそちらは今日は省略します。)「いやいや、仕事なんだから仕方がないじゃないか。」と思う人もいるかもしれませんが、その人は「仕事は休んではいけない」という価値観の下で上記の選択をしている、ということに気が付くべきだと思います。今吐いたその息だって、選択によっては吸う息に代えたり、あるいは止めたりすることもできるのです。

そして、その一瞬一瞬の中で行う選択について、「その瞬間の自分」にとってベストな選択を行うことが重要だと思います。結局のところ僕たちは三次元の世界において、過去でも未来でもなく、「今この瞬間」にしか生きていないわけで、極端な話をすれば1秒前での自分ですら、「今の自分」ではないのです。そうであれば、「今の自分」が「今この瞬間」をどのようなものにしたいのか、をよく考えて選択をし、生きていくことが大切で、それをし続けることで後悔の無い、本当に幸せな人生を歩むことができる、とそう思います。こういうことを書くと、僕のことを少し知っている人は、「君は裕福な家庭に育ったから」、とか、「弁護士だからそういう自由な生き方ができるんじゃないか」などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、そのように考える時点で、「その瞬間の自分」から離れた、他者との比較の視点に寄りすぎていますよね。他者との比較ではなく、自分の人生に、誠実に正面から向き合う必要があります。

僕自身の人生を振り返っても、その時々の選択について、後悔することはありません。1年前のこの時期は、当時所属していた外資系の事務所を退職することを決めて、ワクワクしていました。2年前は、ちょうどその事務所の採用・転職活動時で、ソワソワしていました。3年前は、最初にいた国内大手法律事務所での激務でフラフラになっていました。傍から見れば、3年前は人生の底で、その事務所を就職先として選んだという選択はあまり良いものではなかったかのように映るかもしれません。「あの時は病んでいたよね」と言う人もいます。でも、僕としては、その選択をしたからこそ学べたことが沢山あって、それがあるからこそベストな今があると思っているので、今でもあの選択は間違いどころか、やはりベストな選択だったと信じています。これに限らず、人生のどの時においても「その瞬間の僕」にとってのベストな選択を続けて、「その瞬間の僕」の人生のピークを過ごしていた自信があります。そうすることで、過去に捕らわれない、最高に自由で、最高に幸せな人生を歩める、そういう確信があるんです。  

「それぞれの人間が、全ての瞬間を大事に過ごし、その時点でのベストな選択をし続けることで、最高に幸せな人生を全うする。」

このブログやヨガのクラスだけでなく、リトリートだったり、踊りや絵だったり、色々な表現を通して、こういった考えをこれから様々な方面に伝えていければと思います。